会長メッセージ
新年あけましておめでとうございます
皆様方には二〇二五年の新春を迎えられお祝いを申し上げます。
昨年は本会の各種事業への御協力、とりわけ、原木市場への出荷につきまして県下の各森林組合長はじめ役職員の皆様、林業事業体の皆様、また買い方の皆様方には一方ならぬご協力をいただきましたこと心から御礼申し上げます。
さて、昨年は原木の落札価格も落ち着きを取り戻しましたが昨年末から市場に於ける取扱量が減少してまいりました。
これは県下森林組合の労務班員の減少、つまりマンパワー不足が顕在化したことによるものと考えられます。
労働者不足は我々森林関係のみならず、県内産業すべてにおいて当てはまることだと危機感を抱いています。
当然、県が推し進める年間五〇万立方メートルを生産するという目標も達成することが危うくなるのでは、とも考えます。この目標を達成する為に主伐、間伐を含めた丸太の生産を優先するのか、若しくは、森林の手入れに重点を置く森の力再生事業を実施するのか、限られた人員の中、どちらも県が推し進める二つの大切な事業の狭間で悩ましい選択を迫られることになるのではないかと危惧せざるを得ません。
一方、天竜事業所においては土場の拡張工事を進めてまいりましたが、昨年一一月六日の創立六二周年記念市に併せて完成した土場にヒノキ、サワラなどの優良材が並び、高額で落札され幸先の良いスタートとなりました。
また、主伐再造林の阻害要因である獣害対策も喫緊の対応が求められています。県も捕獲に対する補助制度を充実させるなど対策に力を入れていますが生息数が一向に減少しないという現実が存在します。狩猟者の高齢化等現場の抱える課題もありますが、林齢の平準化のため地道に取り組んでいかなければなりません。今後も、常に国内の森林・林業を取り巻く状況を勘案しながら県産材の流通に貢献すべく、製材工場はもとより合板工場や納入、ここ数年拡大している丸太の輸出等々県森連としての果たすべき役割をしっかりと認識しつつ役職員一同気を引き締めて今年も頑張ってまいります。
県下二〇森林組合の役職員、出荷者、買い方の皆様方にも昨年以上のご利用、お引き立てを心からお願い申し上げ年頭の挨拶にかえさせていただきます。
二〇二五年一月吉日 静岡県森林組合連合会 代表理事会長
comrade -同志とともに-
静岡県森連と森林組合
静岡県森連とは、その名のとおり静岡県の森林組合の連合会です。
森林組合は、市町村ごとの森林組合、都道府県ごとの県森林組合連合会、そして全国森林組合連合会の三段階で構成されています。静岡県森連は全20の森林組合で構成されています。各森林組合と手を取り合って、静岡県の林業を活性化し豊かな森林資源を循環利用していきます。
プロフィール
組織名 | 静岡県森林組合連合会 |
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代表理事会長 | 中谷 多加二 |
事業内容 | 木材流通・販売、森林組合指導、地籍調査、購買事業、木材利用促進活動など |
設立 | 昭和16年11月6日 |
出資金 | 24,336万円 |
本部 | 〒420-8601 静岡県静岡市葵区追手町9番6号県庁西館9階 |
事業所 | 静岡事業所(〒421-1121 藤枝市岡部町岡部2047‐2) 天竜事業所(〒434-0012 浜松市浜北区中瀬8100) 富士事業所(〒417-0801 富士市大渕6978‐1)伊豆大平中間土場(〒410-2415 伊豆市大平1647) |
職員 | 総務課 5名 指導・購買課 6名 調査課 9名 天竜事業所 14名 静岡事業所 8名 富士事業所 9名 木材流通課 3名 伊豆大平中間土場 3名 林産課 4名 乾燥木材加工センター(出向) 3名 |
沿革 | 昭和16年11月 静岡県森林組合連合会設立認可 昭和32年 5月 静岡木材共販市場第1回原木入札会開催 昭和37年10月 天竜木材共販所(後に天竜営業所)開設 昭和42年 4月 指導課を新設 昭和49年 8月 県森連本部を県庁西館9階へ移転 昭和53年 3月 岡部協業センター(後に静岡営業所)落成 昭和54年11月 富士木材センター開設 平成 2年 2月 機械対策部設置 高性能林業機械導入 林産事業開始 平成 8年 4月 機械管理センター竣工 林産課を設置し林産事業を開始 平成13年12月 しずおか優良木材供給センター設立総会 平成18年 2月 SGEC分別・表示管理認証(COC)取得 平成18年 6月 全森連委託 緑の雇用育成研修を実施(毎年実施) 平成21年 4月 乾燥木材加工センター竣工 平成22年 7月 地籍調査事業実施開始 平成23年 9月 静岡県委託 ビジネス林業展開支援事業実施 平成25年 1月 静岡県委託 森林施業プランナー育成加速化事業実施 平成27年 3月 静岡事業所第一土場拡張 平成27年 4月 ㈱ノダ合板への原木供給開始 平成30年 7月 県森連 機構改革令和05年3月 伊豆大平中間土場開設令和06年7月 県森連 機構改革 |